2010年3月 8日

Happy New Year!! - 2010年J1第1節 vsマリノス(飛田給) -

新年あけましておめでとうございます。今年も笑ったり怒ったり悲しんだり呆然としたりと、いろんなことがあるでしょうが、楽しくJリーグを語り合える年にしましょう!余力があればですが、Twitterを通じて他クラブの応援者の方々とJリーグ話を出来る機会が持てれば、と考えております。
挨拶はこれくらいにして、新年1発目の試合レビューに移りたいと思います。

【森重・松下について】
今季補強の目玉となった森重真人と松下年宏。それぞれ前所属クラブで不動のレギュラーメンバーだったことへの期待が高まった一方で、城福の掲げるサッカーに果たして順応するのだろうか、という不安もなかったと言えば嘘になります。ところが松下については開始1分でその不安もなくなりましたw 「得点の3割がフリーキック」なんて言葉は東京と縁のない世界の格言なのだと信じて疑わなかった時もありましたが、今季は松下を基点として脅威を与えられる場面は増えそうですね。それ以外の点も上下の運動量やポゼッションへの適応は、現時点でレギュラーとしては十分な出来ではないかと私の目からは感じました。これから実戦を通じてどんどん良くなっていくのでしょうから、楽しみなことこの上ありません。同郷の士としても応援していきたいなと思っています。
森重に至っては、レギュラーに名を連ねた時点で恐れ入ったとしか言いようがないです。2009年は佐原、茂庭、平松といったCBが「城福が求める基準」を満たせずそれぞれ苦労をしていたのは記憶に新しいところですが、加入して3ヶ月も経ってない、自分以外のDF陣は代表に召集されていてろくにコミュニケーションも取れていないという状態で既にレギュラーなのですから。これから彼に救われる場面は随所に出てくることでしょう。どうか怪我だけには気をつけて頂きたいと思います。

【梶山の「穴」、米本の「穴」】
今シーズンを迎えるに当たって、「開幕に梶山が間に合わない」というのは選手・ファンにとって共通認識でした。昨年10番の10番たる所以を十二分に見せ付けた彼が一時的にせよ欠けるのは大きなマイナス要素ではありましたが、シーズン前から「梶山抜きで如何に戦うか」をテーマにして準備を重ねられた、というのは不幸中の幸いでした。城福は羽生・米本のボランチコンビをファーストチョイスとして準備を進めてきたわけですが、開幕直前に米本がまさかの長期離脱で抜擢されたのは徳永。一週間そこらの準備で「己の役割」「DFラインとの連携」「羽生との連携」「サイドに開く北斗や松下との連携」を考えながらプレイしなければならなかったわけで、1ヶ月超の「積み重ね」を埋められるほど甘くはないんだなぁと、過剰気味だった期待を修正していく前半45分でした。昨シーズンの後半戦でも感じましたが、ルーキーイヤーでこれほどまでに「チームの中軸」としての存在感を放っていた米本拓司には恐れ入るばかりです。焦らずじっくり直して欲しいものです。

【王様の王様たる所以、ナオのナオたる所以】
ややマリノスペースで進んでいた試合の雰囲気をがらっと変えたのは梶山とナオでした。開幕戦に間に合うかどうかも微妙な情勢だった彼らが登場したよって、味スタの雰囲気も「よく戻ってきた!」という拍手と歓声によって「何か起きるのではないか?」という「劇場」のそれへ変わっていったのが手に取るように分かりました。それまでの東京にはあまり見られなかった「縦パス」が梶山によって供給されるようになり、万全ではないとは言いながらも昨年の活躍によって少なくとも「フリーにさせてはいけない選手」であることは論を待ちません。平山以外に抑えなければいけない選手がいきなり2人も増え、選手交代を有効に使えなかったマリノスの事情も手伝って、試合の主導権は東京が握るようになりました。

【美しきシーズン初ゴール】
小椋をぶっちぎったナオ、DFを二人ひきつけた赤嶺、あそこまで走ってワンチャンスをモノにした平山誰一人欠けてもあのようなゴールは生まれなかったことでしょう。あのゴールが決まった瞬間の「快感」を味わいたくて、毎試合毎試合スタジアムに駆けつけているんだなと思いました。劇的なロスタイム弾で4年ぶりの開幕戦勝利(インタビュー時に初めて気が付きました)。勝つって素晴らしいですね。試合後は明大前で早速「流し」が入りましたw

【「手の不正使用」について】
「世界基準に合わせて」「手の不正使用を厳しく取るように」なったとのことで、レフェリングがどう変わるのかを多少気にしながら見ていましたが、高山主審もファウルの笛を吹いた後で「これは取るからね」と選手とコミュニケーションしている場面が目に付きましたし、基準がぶれているようには見えませんでした(むしろ、コミュニケーションを取りに行ったレフェリーにブーイングしている人たちの方が残念でした)。
今回の方向性が良い方向に向かうか否かは現時点で何とも言えませんが、ワールドカップでのレフェリング基準と照らし合わせてみて、妥当なものかどうかの判断出来るかもしれません。

【「壁」を超えるべく】
「2分8敗」の壁を超えるべく、第1の試練が早くも来週訪れます。相手は2004年以来無勝の浦和レッズ。第1節の様子は後半だけ酒飲みながらそれとなく見ていましたが、鹿島の選手達の上手さが際立っていて、あまり参考になりませんでした。とは言っても、浦和が決してダメというわけではなく、今の鹿島がそれだけ素晴らしいのだと考えるほうが妥当でしょう。マリノス相手にはDFとMFで2ラインをしくディフェンスが功を奏しましたが危ない場面はありましたし、エジミウソン・ポンテ・柏木といった個人で局面を打開できる選手にことごとくやられてきたのが東京の歴史です。エスクデロにもいつかのナビスコで得点されていますし、阿部には昨年先制点を献上してしまいました。平川はいつぞやの試合で徳永をチンチンにしていましたっけ。控えに回っている原口元気も要注意でしょう。
「そんなネガティブなことを言うな」と仰る方もいるかもしれませんが、過度なリスペクトをするつもりは毛頭ありません。昨年の第2節「1年間積み上げてきた俺達のサッカーが、就任初年度の監督に負けるはずがない」という言葉の裏には「今の浦和だったら勝てるだろう」という過信があったことは否定しません。彼らは強いのです。昨年、闘莉王が明らかに監督の方針に対して不満をぶちまけているのを他の選手達が目の当たりにしているにも関らず、我々と勝ち点差ではほとんど変わらないわけですから。それを認めた上で「絶対勝つぞ!」と叫びましょう。
あの大勢のサポーターが沈黙する瞬間を、2004年以来味わいたいものです。

2010年3月 5日

Break On Through To The Other Side - 2010年Jリーグ開幕前夜 -

いよいよ2010年Jリーグ開幕です。昨年の開幕前はJリーグ全体の記事と東京の記事を分けて書きましたが、今回はリンクする話題も出てくるのでまとめてみたいと思います。

【日本のスポーツ事情】
毎年11月になりますと、地域リーグ決勝大会の煽りPVを作ってくださる方がおり、毎年楽しみなのですが、2009年バージョンはこんな感じでした。

  • NECトーキン 地域リーグ決勝大会辞退
  • スズキ WRC撤退
  • スバル WRC撤退
  • カワサキ、モトGPを撤退
  • ホンダ F1撤退
  • アメフト・オンワードオークス 休部
  • ラグビー・ワールド プロ契約解除
  • 三菱 パリダカールラリー撤退
  • 西武アイスホッケー部 廃部
  • TASAKIベルーレFC 休部
  • 三菱ふそうトラックバス野球部 休部
  • 武富士 バレー撤退
  • 新日本石油、ウイルコ 日本オリンピック委員会スポンサー撤退
  • バレー・NECブルーロケッツ休部
  • 三菱自動車水島FC JFL撤退
  • トヨタ F1撤退
  • トヨタ車体陸上部 休部
  • ブリヂストン F1撤退
  • 日テレ 東京ヴェルディから経営撤退

これに「沖縄かりゆしフットボールクラブ 解散」「ヴァンクール熊本 解散」が加わることとなりました。
こうやって書き連ねてみると、スポーツに対する風当たりは非常に強いと感じられます。先日、産経新聞で13年ぶりに赤字転落へという記事が話題になっておりましたが、苦しんでいるのは何もJリーグに限った問題ではないのです。根本的な話をすれば、この国におけるスポーツの価値とは「企業の宣伝になる・ならない」という尺度でしか評価されていないわけです。

【Jリーグは冬の時代か?】
昨日発売された『季刊エルゴラ』の巻頭コラムに、「リピーターが増加して平均年齢が上がっていて、代表も不人気で「Jリーグは冬の時代だ」なんて論調があるが、このご時勢にリピーターが増加していることがどうしてネガティブに捉えられてしまうのか?」と言った文章を読んで、我が意を得たりという思いを抱きました。日本における「プロスポーツ」のモデルケースは「企業の宣伝媒体」として生まれた職業野球以外にない時代がずっと続いてきたわけですが、Jリーグがプロ野球の比較して語られるのは、Jリーグが「宣伝」以外の価値を生み出せているからに他なりません。

【「Jリーグ」に引き込むための「ワールドカップ」「ポストワールドカップ」】
そうは言っても「新規層へのアピール」を全く行わなくてもいいわけでは当然ありません。城福浩が発した「今年はサッカー界にとって特別な一年になる」という言葉は、「マイクラブ至上主義」に陥っていた私の視野を多少なりとも広げてくれるきっかけとなりました。そういえば、スポーツ好きではあるもののJリーグはほとんど見ていない私の友人に「稲本と小野がJリーグに帰ってくる」と言った途端に「見てみたい」なんて言葉を聞いた時にも「日本代表」の威力を知りました。「無様な結果を残したら日本サッカー終了・Jリーグ終了」という言葉を真に受けるほど私は悲観的ではないのですが、城福の言う「ポストワールドカップ」を我々がどう振舞うべきかについては大きく関係してくると思います。あのピッチに一人でも多く東京の選手が立ち、自信を持ってプレイしてくれることを願わずにはいられません。ほら、我々だって東京の試合に誘いやすいじゃないですか、「○○戦で大活躍した○○」「△△戦で得点した△△」とかいった感じで。

【「2分8敗」の壁を突き破れ!】
城福体制3年目。練習風景や練習試合等を見学された方からのネガティブな感想はそれほど聞こえてきませんでした。昨年のオフ会@リブリにて「厳しいシーズンになるのでは」と仰っていた後藤勝氏からも不安の声は聞かれませんでした。今シーズンオフは一度も練習を見ることが出来ずにいるのですが、「練習試合無敗」「森重+代表組合流後は3試合連続無失点」という点は大いに評価できると言えるでしょう。そんな中で飛び込んできた米本拓司の離脱。どのタイミングで復帰できるのか、現時点では正直分かりませんが、いつ戻ってこようが「真の優勝争い」を演じている状態で迎え入れたいものです。「2分8敗」の壁を乗り越えられるか否か。早速2節にそのチャンスが訪れますが、それは一端置いておいてまずは開幕戦に注力しましょう。
TBSが何を期待して生中継にしたのか、その期待が外れたのか否か、サッカージャーナリストは是非ともTBSの編成担当者に取材を敢行して頂きたいものですが、多くの人の目に止まる絶好の機会を逃す手はありません。「レジェンド」木村和司がマリノスにどのような効果をもたらすのか皆目検討がつきません。過信は禁物ですがリスペクトし過ぎるのも同じくらい禁物。去年1年積み上げてきたものを発揮すれば、後れを取ることはないでしょう。
是非とも勝利を、そして楽しい楽しいシャータイム&一杯の時間を過ごしたいものです。

それでは最後にこの言葉を以って文章を終えたいと思います。今年は猪木ではなく別の方に登場していただきます。

『苦悩を突き抜け、歓喜に至れ』(©ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン)

2010年3月 2日

「青赤なオフ会 vol.3」私的レポート

初回2回目と同じく箇条書きにて。

  • 金曜夜から朝5時までリブリで飲み
  • 井の頭線で眠ってしまい、気が付いたら渋谷
  • 7時過ぎに三鷹到着
  • 寝る
  • 起きたら16時過ぎ
  • 胃の調子がよろしくない
  • 風呂入って出発
  • 18時40分過ぎに到着
  • 何か腹に入れないと思い、サンクスにてウイダーインゼリー購入
  • 「べっ、別にスポンサーだから買ったんじゃないんだからね!」などと頭の沸いた台詞が思い浮かぶ余裕はなし
  • 18時50分くらいに入店
  • ネームカードを忘れる体たらく
  • 自己紹介も店長から「グダグダ」「長すぎ」と言われる
  • 来年は端的な挨拶を心がけます
  • その場にいなくとも自然と話題に出ていたcherrycom氏キタッチョ氏
  • 応援者間で注目されるメディアは2chやblogでなくTwitterなんだと実感
  • 後藤勝さんから昨年と違って前向きなお話とヨネの話を頂く
  • 「Jリーグの裾野を広げるためには、「地上波」を目指すのではなく「ヱヴァのUCC」的な方向に注力すべきだ」などと、久々に真面目なサッカーの話もした
  • 「ジャイアントキリングに版権を下ろさなかったJリーグは・・・」とか「フロンターレのサンレッドは敵ながら天晴れ」とか
  • 社長からサントリー製品不買運動のお知らせ
  • プレミアムモルツが好きな自分としては大いに迷うところ
  • この件は「大いに書け」とのこと
  • 担当者が何をしたのか非常に気になるところ
  • 助教授に「三鷹で火事だって」と教えて頂き、不安になりながらも終電で帰宅

司会のinadaさん、店長・ぞのさん、受付をして下さったもっさん、参加された全ての皆様、ありがとうございました。スタジアムのどこかでお会いした際は宜しくお願いいたします。

2010年2月13日

「ライトノベルの劇場版アニメ化」の完成形 - 「劇場版 涼宮ハルヒの消失」 -

2010年のJリーグ開幕まであと1ヶ月を切っておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。東京応援者のblogやTwitterを拝見する限りでは「東アジア選手権観戦」「東京ユース観戦」等、シーズンオフでもサッカー観戦に赴かれる方が多い印象を受けます。私は東アジア選手権・中国戦を観戦する予定でしたが風邪を引いて見送り、その結果として2010年はカテゴリーを問わずサッカーそのものを1試合も生観戦していない体たらくです。まあ焦って観戦数を増やしても仕方がないので、Jリーグ開幕まではこんな調子で行こうかと思います。今回は今日見に行った映画の話です。劇場版アニメの感想を書くのは昨年の「ヱヴァ破」以来でしょうか。

【ファン待望の「消失」アニメ化】
表題の「涼宮ハルヒの消失」とは、大人気ライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズの4冊目に当たる長編小説です。「ハルヒ」シリーズは文庫1冊にに2~4話ほどの短編で構成されるのですが、「消失」は全ページこのエピソードで構成されています。この「消失」、悪い評判を聞いた試しがありません。私の経験をお話いたしますと、原作1巻から読み始めて3巻を読み終えた辺りでお腹いっぱいになってしまい、「あと1冊だけ読んで琴線に響かなかったら読むのをやめよう」と思って「消失」を読み始めたのですが・・・正直1~3巻とは一線を画した出来で、「3巻まではこれを読ませるための伏線だったのか!」と考えたこともあったくらいですw それだけこの「消失」というエピソードは良く出来たお話なのですが、「ハルヒがアニメ化」という話を聞いた後で「消失」が映像化しないという話が分かった時の絶望感たるや・・・。第1期テレビシリーズが2006年放映(!)だったことを考えると、4年越しの悲願成就となるわけです。

【「演出」のテレビシリーズ、「内容」の劇場版】
テレビシリーズの「ハルヒ」は、「物語上の時系列をばらばらにして放映」「エンディングのダンス」(第1期)、「第1期の放送順を物語上の時系列通りに放送し、間に新作回をはさむ」「「8月を繰り返す」というお話の設定に沿う形で、同じ話(多少変化はあるにしても)を8回放送した」(第2期)等、アニメそのものの内容は無論秀逸でしたが「演出」という点で注目を集めた作品、という印象があります。それに対して今回の劇場版は徹底して「原作を忠実に再現すること」を追求した上でプラスアルファを盛り込んできました。上映時間は2時間40分。長いように感じますが、一度世界に入ってしまえば「長い」という感じはしません。ライトノベル1冊分を劇場公開という形態で妥協なくアニメ化しようとするのなら、これくらいの尺がないと難しいのかもしれません(これでもまだ足りない、という事態も考えられますが)。

【「劇場版」だけで楽しめるか?】
超映画批評がこの作品を「「しばらく夢中になれるアニメないかなー」と探している一般的な人々にもすすめられる」と評していたのですが、個人的には「消失単体だけでのめりこむのは難しいんじゃないかなぁ」と思っております。これは作品のクオリティ云々という話とは全く関係なく、単純に「設定そのものはテレビシリーズの延長線上にある」という点が意外に敷居高いんじゃないか考えているだけです。物語の佳境で主人公・キョン(本名不明)がある場所からある場所にワープするのですが、そのワープ先に何故かキョンと朝比奈さん(主要キャラクター)がいたり、突然朝比奈さんの大人バージョンが出てきたりするのですが、その背景が分からないと頭の中にクエスチョンマークが出てしまい作品世界に没頭することができないわけです。「楽しむ為に一切の妥協や手抜きをしたくない」という性分の方は、原作5巻までを読んだ上で劇場版に臨むのがベターでしょう。

【「ハルヒ」の熱狂、ここで一区切り?】
2000年代のアニメを語る上で良くも悪くも外せない本作品が、劇場版公開を以って一区切りついたと感じるのは私だけでしょうか。無論、原作は未完ですし「ハルヒ」人気は根強いものがありますので、「第3期」の可能性はゼロではないのでしょう。ただ、第1期の盛り上がりや第2期の賛否両論を超える「仕掛け」を捻り出すことが出来るのか、正直疑問なところです。なまじ劇場版の出来が大変良かったこともあり、中途半端なものを作って評価を落とすよりは、ここで区切ってしまうのも一つの手ではないのか、と考えたりもします。まあ実際に第3期が放映なんて話になればかぶりつくように見るんでしょうけどねw
表題にありますが、この「消失」は「ライトノベルの劇場版アニメーション化」というジャンルにおいて最高傑作であると断言致します。2時間40分という尺を最大限利用して、余すところなくアニメ化した京都アニメーションの力量は素晴らしい限りです。アニメシリーズに熱狂した方々や、「消失」のアニメ化を心待ちにしていた方々にはいち早く劇場に足を運んでいただきたいものです。

それでは「ヱヴァ破」の時もやりましたが、ネタバレ&発狂タイムに突入しますので、未見の方はご注意下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
【消失長門の破壊力について】
基本的にこの話しかするつもりないですw
原作を読んだ友人に対し、私は事ある毎に「消失長門を袖にしたキョンは万死に値する」と発言してきました。活字と挿絵のみであっても消失長門の破壊力は私にとって絶大なものでした。「消失長門がどのように映像化されるのか」、この映画を見る目的を突き詰めていけばこの1点に集約されます。そして実際目の当たりにしたわけですが、もう何といいましょうか、上島竜平風に言えば「殺す気か!」と。ネットには「京アニの本気」というジャーゴンがありますが、まざまざと見せ付けられました。一人だけ完全に別待遇。全国の消失長門ファンの心を掴んだ「明日も部室に行っていいか」のシーン(じゃないんですかね?)など悶絶ものです。そんな消失長門を袖にしたキョンは、やっぱり万死に値するなと思った次第ですw

それにしてもすげぇな京アニ。

2010年2月 9日

亀田兄弟が「アンチ」を黙らせるためにやるべきこと

この前、大学時代の友人と飲んだ際に「Twitterでつぶやくのもいいけど長文を書け長文を」と煽られたので、単純な私はその煽りに乗って長文を書くのであります。ちなみにサイト名「つぶやきば」の由来は、痴豚師匠こと伊集院光が「真剣10代しゃべりば!」を茶化して「俺なんか「竹光20代つぶやきば!」だよ」という発言によるものです。本人は覚えちゃいないかもしれませんが・・・まあそのうち本人にReplyでもかましてみたいと思いますw

【「日本人初の兄弟王者」という響きの虚しさ】
2月7日に行われたWBAフライ級タイトルマッチ。掟破りのダイレクトリマッチとなった王者・デンカオセーンvs挑戦者・亀田大毅。結果はご存知の通り(?)大毅が判定勝ちを収めて新チャンピオン。日本人初となる兄弟王者を実現させました。本来偉業であるはずなのですが、賞賛の声が驚くほど上がっていません。それが生粋のボクシング好きであればあるほどです。そりゃこれまでの亀田一家の行為を考えれば当然のことではありますが。
兄弟王者と言って思い浮かぶのは、私の観戦暦が浅いこともあってマルクス兄弟(兄:ファン・マヌエル・マルケス、弟:ラファエル・マルケス)やクリチコ兄弟(兄:ビタリ・クリチコ、弟:ウラディミール・クリチコ)くらいですが、彼ら4人の共通点はその強さが世界中のボクシングファンから認められているところ。兄弟王者はたまたま達成したのであり、それが目的ではなかったということです。

【「進歩が見えた」ことだけを以って評価していいのか?】
さて試合内容について。大毅と言えばガードを上げて突進する亀田スタイルが有名ですが、今回は初回から足を使ってアウトボックスをしようという姿勢を見せておりました。王者側のボクシングにいらいらしたのか、中盤以降は泥仕合になってしまいましたが、「勝つための対策」を講じているのは理解できました。ただ、それを以って「よくやった」「成長した」と賞賛するのは、いかがなものかと思いました。
蒸し返すつもりはないですが、2007年に大毅のやらかした反則行為。あれは武器を持たせず世界戦というリングに上げたセコンドの非が責められるべきと今でも思っていますが、それでも普通のプロボクサーは絶対にしない反則です。アマチュアのボクサーでもやらないでしょう。ちびっこのボクシング・・・は見たことありませんが、もしあんな行為に及んだらコーチからこっぴどく叱られることでしょう。要するにボクサーとして絶対にやらない類の反則行為を犯した時点で、大毅のボクサーとしてのスタート地点は普通にデビューするボクサーよりかなり後ろの地点なのです。勝つために努力するのは普通のことで、

【「凡戦」の責任は王者側にもあり】
ただ、「凡戦だった」と大毅だけを非難するのはあまりにアンフェアー。相手がいてこそのボクシング。相手次第でその試合は凡戦にもなり熱戦にもなるのです。今回の「凡戦」の非はデンカオセーンにもあります。バカの一つ覚えでボディへの攻撃一辺倒。それだけで倒せるボクサーではないのは前回の試合で分かっていたはずなのに・・・。上にも書きましたが、勝つ為に努力するのはボクサーとして日常の行為であり、そういう姿勢が全く見られなかった王者に「チャンピオン」としての誇りがあったのか、非常に疑問です。「この試合に敗れた後で失うものの大きさ」は、デンカオセーンよりも大毅だったのかもしれません。まあそういう事態になったのは大毅のせいではなく、あの親父とTBSとJBCとWBAに責任があるわけですが。

【亀田一家が「アンチ」を黙らせる唯一の方法】
「彼らが「アンチ」と呼ぶ層で支持されるボクサーと試合を行って勝つこと。」しかないでしょう。対戦相手は「若手〜中堅」「フライ級への転級初戦ではない」「できれば日本人」でしょうか。規定方針通りであれば、興毅の初防衛戦はポンサクレック、大毅は坂田健史となります。ポンサクレックも坂田もピークは過ぎたという評価もあるみたいですが、これまでの過保護マッチメークを考えれば難しい初防衛戦の相手となることは論を待たないでしょう。まずはこの2人ときちんと試合をして勝つことが、アンチを黙らせる必要十分条件となります。その後の対戦相手ですが、フライ級のまま留まるのであれば日本フライ級王者・清水智信との対戦は避けられないでしょう。
義務付けられた防衛戦をこなした後で転級するというのなら、それはそれで構いませんが、1階級上のスーパーフライ級は強豪揃い。何といってもビック・ダルチニアン、WBA正規王者・名城信男に暫定王者のノニト・ドネア、河野公平や中広大悟と日本人ボクサーの層も厚いです。ホルヘ・アルセという、メキシコ好きの一家にうってつけの相手も控えております(まあWBO王者なので実現不可能でしょうが、メキシコでアルセと試合をするとなれば「アンチ」の人も支持してくれるんじゃないでしょうかw)。

【ファンに支持される王者のあり方】
上の文章は皮肉を言いたくて書いているわけではありません。弊blogで何度も書いていることではありますが、ボクシングファンから尊敬されるチャンピオンとは「無敗である」とか「記録を作った」ではなく、「強い○○と凄い試合をやった(そして勝った、もしくは惜しくも敗れたがいい試合だった)」という、内容での評価なのです。無論チャンピオンになったことそれ自体は素晴らしいのですが、それは強豪と言われる選手達との試合を重ねた上で王座への挑戦権を勝ち取る、という前提があってこそ。そういう前提をすっ飛ばすだけすっ飛ばして王座戦が組まれ、「チャンピオンになったから評価せいや!認めんヤツは皆アンチじゃ!」なんて態度取って応援しようという気持ちが沸いて来ますか?しないでしょう。
結局は「記録」とかではなく「どんな試合をしたか」がファンの心をつかむのです。長谷川穂積のバンタム級10度防衛は偉業ですが、その試合内容があってこそファンから支持されるのです。西岡利晃も敵地で強豪ボクサー相手に衝撃的なKO勝ちを収めたからこそ賞賛されるのです。名城信男もウーゴ・カサレス相手に一歩も引かない打ち合いを行って評価を確固たるものにしました。パッキャオ?ここ数年で格上としかやってません。メイウェザーなど亀田より酷いことを平気で言ってたりしますが、その強さはアンチですら認めざるを得ないほどです。
結局「アンチ」を黙らせるには「内容のあるボクシング」を見せるしかないのです。それに見合う試合を興毅も大毅もまだ一度も見せていない、というのが私の見解です。「亀田スタイル」をきれいさっぱり忘れて、優秀なトレーナーと「安易なマッチメイクは「アンチ」を付け上がらせるだけだし、彼らのためにならない」と考えてくれるマッチメイカーが向こう10年面倒見てくれるなら、自然と「アンチ」も減っていくのかもしれませんが・・・叶わぬ願いなのでしょうか。
差し当たってやるべきことは、それぞれ初防衛戦で課された義務をきちんと果たすことに尽きるでしょう。

【蛇足:「ノーモーションのパンチ」って?】
これは私がこのblogをご覧になっているボクシング好きの皆様にお聞きしたいのですが、「亀田兄弟のパンチは「ノーモーション」と形容されるべき類のパンチなのか?」という点です。私がノーモーションのパンチと聞いてイメージするのはパッキャオのパンチなのですが、「パンチスピードが速過ぎて見えないパンチ」と、「パンチスピードはそれほどでもないが、振り方に癖がないので読みづらいパンチ」のどちらが「ノーモーション」に該当するのか、私自身良く分からないのです。WOWOWのエキサイトマッチではこの言葉を1試合に飽きるほど聞いた記憶がないので、TBSのアナウンサーが右を振るたび「ノーモーション」と連呼することに対し違和感を覚えた次第です。コメント欄でも、TwitterでReplyしていただいても構いません。宜しくお願いいたします。