Happy New Year!! - 2010年J1第1節 vsマリノス(飛田給) -
新年あけましておめでとうございます。今年も笑ったり怒ったり悲しんだり呆然としたりと、いろんなことがあるでしょうが、楽しくJリーグを語り合える年にしましょう!余力があればですが、Twitterを通じて他クラブの応援者の方々とJリーグ話を出来る機会が持てれば、と考えております。
挨拶はこれくらいにして、新年1発目の試合レビューに移りたいと思います。
【森重・松下について】
今季補強の目玉となった森重真人と松下年宏。それぞれ前所属クラブで不動のレギュラーメンバーだったことへの期待が高まった一方で、城福の掲げるサッカーに果たして順応するのだろうか、という不安もなかったと言えば嘘になります。ところが松下については開始1分でその不安もなくなりましたw 「得点の3割がフリーキック」なんて言葉は東京と縁のない世界の格言なのだと信じて疑わなかった時もありましたが、今季は松下を基点として脅威を与えられる場面は増えそうですね。それ以外の点も上下の運動量やポゼッションへの適応は、現時点でレギュラーとしては十分な出来ではないかと私の目からは感じました。これから実戦を通じてどんどん良くなっていくのでしょうから、楽しみなことこの上ありません。同郷の士としても応援していきたいなと思っています。
森重に至っては、レギュラーに名を連ねた時点で恐れ入ったとしか言いようがないです。2009年は佐原、茂庭、平松といったCBが「城福が求める基準」を満たせずそれぞれ苦労をしていたのは記憶に新しいところですが、加入して3ヶ月も経ってない、自分以外のDF陣は代表に召集されていてろくにコミュニケーションも取れていないという状態で既にレギュラーなのですから。これから彼に救われる場面は随所に出てくることでしょう。どうか怪我だけには気をつけて頂きたいと思います。
【梶山の「穴」、米本の「穴」】
今シーズンを迎えるに当たって、「開幕に梶山が間に合わない」というのは選手・ファンにとって共通認識でした。昨年10番の10番たる所以を十二分に見せ付けた彼が一時的にせよ欠けるのは大きなマイナス要素ではありましたが、シーズン前から「梶山抜きで如何に戦うか」をテーマにして準備を重ねられた、というのは不幸中の幸いでした。城福は羽生・米本のボランチコンビをファーストチョイスとして準備を進めてきたわけですが、開幕直前に米本がまさかの長期離脱で抜擢されたのは徳永。一週間そこらの準備で「己の役割」「DFラインとの連携」「羽生との連携」「サイドに開く北斗や松下との連携」を考えながらプレイしなければならなかったわけで、1ヶ月超の「積み重ね」を埋められるほど甘くはないんだなぁと、過剰気味だった期待を修正していく前半45分でした。昨シーズンの後半戦でも感じましたが、ルーキーイヤーでこれほどまでに「チームの中軸」としての存在感を放っていた米本拓司には恐れ入るばかりです。焦らずじっくり直して欲しいものです。
【王様の王様たる所以、ナオのナオたる所以】
ややマリノスペースで進んでいた試合の雰囲気をがらっと変えたのは梶山とナオでした。開幕戦に間に合うかどうかも微妙な情勢だった彼らが登場したよって、味スタの雰囲気も「よく戻ってきた!」という拍手と歓声によって「何か起きるのではないか?」という「劇場」のそれへ変わっていったのが手に取るように分かりました。それまでの東京にはあまり見られなかった「縦パス」が梶山によって供給されるようになり、万全ではないとは言いながらも昨年の活躍によって少なくとも「フリーにさせてはいけない選手」であることは論を待ちません。平山以外に抑えなければいけない選手がいきなり2人も増え、選手交代を有効に使えなかったマリノスの事情も手伝って、試合の主導権は東京が握るようになりました。
【美しきシーズン初ゴール】
小椋をぶっちぎったナオ、DFを二人ひきつけた赤嶺、あそこまで走ってワンチャンスをモノにした平山誰一人欠けてもあのようなゴールは生まれなかったことでしょう。あのゴールが決まった瞬間の「快感」を味わいたくて、毎試合毎試合スタジアムに駆けつけているんだなと思いました。劇的なロスタイム弾で4年ぶりの開幕戦勝利(インタビュー時に初めて気が付きました)。勝つって素晴らしいですね。試合後は明大前で早速「流し」が入りましたw
【「手の不正使用」について】
「世界基準に合わせて」「手の不正使用を厳しく取るように」なったとのことで、レフェリングがどう変わるのかを多少気にしながら見ていましたが、高山主審もファウルの笛を吹いた後で「これは取るからね」と選手とコミュニケーションしている場面が目に付きましたし、基準がぶれているようには見えませんでした(むしろ、コミュニケーションを取りに行ったレフェリーにブーイングしている人たちの方が残念でした)。
今回の方向性が良い方向に向かうか否かは現時点で何とも言えませんが、ワールドカップでのレフェリング基準と照らし合わせてみて、妥当なものかどうかの判断出来るかもしれません。
【「壁」を超えるべく】
「2分8敗」の壁を超えるべく、第1の試練が早くも来週訪れます。相手は2004年以来無勝の浦和レッズ。第1節の様子は後半だけ酒飲みながらそれとなく見ていましたが、鹿島の選手達の上手さが際立っていて、あまり参考になりませんでした。とは言っても、浦和が決してダメというわけではなく、今の鹿島がそれだけ素晴らしいのだと考えるほうが妥当でしょう。マリノス相手にはDFとMFで2ラインをしくディフェンスが功を奏しましたが危ない場面はありましたし、エジミウソン・ポンテ・柏木といった個人で局面を打開できる選手にことごとくやられてきたのが東京の歴史です。エスクデロにもいつかのナビスコで得点されていますし、阿部には昨年先制点を献上してしまいました。平川はいつぞやの試合で徳永をチンチンにしていましたっけ。控えに回っている原口元気も要注意でしょう。
「そんなネガティブなことを言うな」と仰る方もいるかもしれませんが、過度なリスペクトをするつもりは毛頭ありません。昨年の第2節「1年間積み上げてきた俺達のサッカーが、就任初年度の監督に負けるはずがない」という言葉の裏には「今の浦和だったら勝てるだろう」という過信があったことは否定しません。彼らは強いのです。昨年、闘莉王が明らかに監督の方針に対して不満をぶちまけているのを他の選手達が目の当たりにしているにも関らず、我々と勝ち点差ではほとんど変わらないわけですから。それを認めた上で「絶対勝つぞ!」と叫びましょう。
あの大勢のサポーターが沈黙する瞬間を、2004年以来味わいたいものです。
