忙しい土曜日だった。前日は出張で大阪に宿泊していたので、朝9時過ぎの新幹線に乗り、東京に着いたのが昼前。そこから新宿駅へ移動して荷物をコインロッカーに積み込み、京王線に飛び乗って飛田給へ。試合後は友人と飲むために高速バスで新宿へ。自宅に戻ったのはもうすぐ日付が変わろうかという時間だった。レプリカユニフォームはしっかり荷物に詰め込んだくせに年間チケットを入れ忘れてしまったので、行くかどうか迷ったところもあったが、行って良かった。
前節の千葉戦を迎えるにあたり、4連勝がただの勢いによるものかチーム力によるものか「真価の問われる一戦」と捉えた方は多かったと思うが、個人的には今節のマリノス戦にこそそういったものが問われる一戦だと考えていた。「真の実力」を持ったクラブは容易に連敗はしない。今の東京がそのような実力を持ち合わせているとは贔屓目に見ても到底思えないが、連勝と連敗を繰り返すここ数年の東京を脱却するためには「連勝を止められた直後の試合を絶対に落とさない」というメンタリティーを持ち、成功体験を重ねることしかないと思う。この試合に向けて「連敗しない」とコメントする選手は多かったので、後は結果を積むだけと考えていた。
拮抗していた前半とは打って変わって後半は開始直後から試合が動く。先制点を奪われたことで気持ちが切れないかと心配したが、早めに平山を投入したことで「シンプルなサッカーをして点を取りに行け」という意思統一がなされたのではないだろうか。その平山が同点ゴールを決めたのを見て、何となくだけど「これで負けはなくなったかな」と感じた。ゴールを決めるべく投入された選手がゴールを決めるのだから、「劇場」飛田給の雰囲気がこれ以上マリノスにゴールを許すことはないだろう、そんな風に考えたのだ。そして相手GKの判断ミス(と、それを引き出した規郎の無駄走り)から、これまた途中出場の石川が逆転ゴールを決める。「劇場」の面目躍如と言っても過言ではない逆転勝利は、リーグ戦ではアウェイ・鹿島戦、国立でのホーム・神戸戦に続く3回目。「連敗しない」という目標が達成された、それだけで今回は満足だ。
強豪クラブは「連勝」よりも「連敗」の方がメディアの注目を集め、記事にされる。その状況を肯定するつもりはまったくないが、いつか東京も「4連勝!」ではなく「東京連敗、リーグ制覇に黄信号!」といった感じに煽られる対象として認識されるクラブになって欲しいものだ。差し当たって今節は