「破」は「破格」の「破」? - 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』 -
無論「序・破・急」の「破」であることは知ってるけれど、あえて「破格」の「破」という見出しをつけたくなる、そんな作品であった。
清水戦後、感想戦の最中に友人から電話がかかってきて、開口一番「劇場版見た?」と来たものだから、これはさっさと見に行かなければならないと判断し、翌日曜日に吉祥寺・バウスシアターにて鑑賞(劇場に向かう途中、別の友人から「なんかこれすごいぞ」というメールも貰った。私は本当に友人に恵まれているw)。
鑑賞直後は興奮状態でmixiやtwitterにて「語る言葉を持ち得ない」と書いたのだが、ドトールでコーヒー飲んでも興奮冷めやらず、清水戦後に電話を貰った友人とあれこれ1時間以上話し込んで、何とか感想が書ける精神状態に持ってこれた。
『序』のヤシマ作戦で旧作からのエヴァ好きの度肝を抜き、大いに期待された今作品だが、その期待を決して裏切らないクオリティになっていた。上記の友人2人が電話なりメールなりで感想を述べたように、この作品を見終わった後は無性に誰かとこの凄さを語りたくなってしまう、それぐらいパワーを持っている。
テレビシリーズおよび旧劇場版が難解な単語と尻切れトンボの結末で人気を博したのと比較すれば、新劇場版がエンターテイメント路線での「完全決着」を目指しているのは論を待たないし、そうでなくては「新劇場版」など作る意義がない。
旧作好きは言うに及ばず、旧作を見ていない方々へは今週の金曜ロードショーで「序」が放映されるので、是非とも鑑賞後に劇場へ足を運んでいただきたい。
次作は「急」ではなく「Q」。2年くらいは待たされるのだろうが、あっという間に過ぎていくような気もする。「破」のクオリティのさらに上を行くのか、今から楽しみだ。
軽度~中度のネタバレ注意
重度のネタバレを避けつつ箇条書きで書くとこんな感じである。
- 開始5分で「これは新作です」と分かる構成
- 登場する使途は総じて凶悪化
- アスカ登場シーンはすがすがしい限り
- エヴァで「サーカス」やりますw
- そんでタカヤ・ノリコが乗り移ります(叫ぶわけではありませんが)w
- 友人は「ライダーじゃね?」と言ってましたがw
- マリは人気出そうだなぁ・・・
- というか、マリに歌わせるの反則だろう、中の人的に考えて
- 山ちゃんと真綾は英語がお上手
- 上島珈琲に弱みでも握られているんじゃないか、と思わせるくらいあからさまなタイアップ
- 女性キャラのサービスカット満載
- 特にアスカ
- BL方面へのサービスも忘れない親切設定
- ただ、ディフェンスに定評のあるエビスビールは今回も健在
- そしてディフェンス陣に新顔が登場します(何かは劇場で確認してください)
- 「帰ってきたウルトラマン」好きはニヤリとできる(らしい)
- 「謎の円盤UFO」好きもニヤリとできる(らしい)
以下は作品を鑑賞した方で「どうしてもエヴァについて語りたいんじゃ!!」という方向けへの文章なのでネタバレし、かつ筆者が筆の乗るままに思う存分取り乱します。
以下ネタバレ注意
以下筆者が錯乱するので注意
【新東京市の「日常」】
バトルシーンやキャラクターと関係のない描写で気を惹いたのは「新東京市の日常」。シンジの登校シーンとかは旧作に描写はあった気がするけど、普通の人たちが通勤するシーンとかが凄く新鮮に写った。エヴァとか使途とか全く関係ない人間が多数住んでいる街なんだよ、と明示されることで、シンジ達の守っているものが何かがはっきりする。「セカイ系」なんて言われ方をしていた旧作との違いは色々あるけれど、新劇場版でモブシーンが多いのは「キミ」と「僕」だけの世界ではないことを指し示すための演出なのではないかと考える。
【シンジと同じ悩みを持っていた「式波」】
「惣流」から変更となった「式波・アスカ・ラングレー」。
「惣流」の頃はウジウジしていたシンジを引っ張りまわす役割だったのと対照的に、「式波」は「エヴァに乗るために必要な行為以外は全て不要で無駄、だから他人と関わらなくてもいい、自分ひとりで何でもやっていく、という態度。これって「いやなこと」から逃げ出すために人との関わりを避けていたシンジと違うように見えて、「他人と積極的な関わりを持ちたくない」という点では同じ。一人でゲームやっている姿には衝撃を覚えました。
そんなアスカが人との関わりを持つことに価値を見出す独白シーンには感動を覚えるわけですが、3号機のテストを引き受けた時点で死亡フラグがバベルの塔並みにそびえ立っている。もう何というか・・・。
【んで、あのシーンについて語るわけですが・・・】
予告編がなかったら本当に辛かった。このシーンについてはヱヴァ破の感想を3文字で書くぜという超名文が全てをあらわしているのですが、自分自身の感想を無理やり言語化したらこんな感じ。
「食事」をキーワードにしておいて、3号機惨殺シーンのとどめが「エントリープラグ噛み砕き」って、一体何の嫌がらせですか?つか旧劇場版でも白い化け物に食われてショッキングだったのに、またですか!本当勘弁してくださいよ!「今日の日はさようなら」とか、もう歌えなくなるじゃないですか。聞きたくなくなるじゃないですか。あの歌ってキャンプファイヤーの定番曲なわけですが、キャンプファイヤーに参加する可能性のある若年層が多数劇場に詰め掛けておりましたよ。そういう若者達にトラウマ植え付けて一体何が楽しいのですか?オタクが憎いならそれでいいですよ、ただアスカに罪はないでしょう!ふざけんな!!そんなにアスカが嫌いなのか!!ちくしょう!!お前が「幸せなアスカ」を書かないと、俺の中のエヴァはいつまで経っても終わらないんだよ!!
まあ予告編で登場してくれたので何とか平穏を取り戻せましたが、カヲルも「シンジだけは幸せに・・・」とかケチ臭いこと言ってないで、「シンジとアスカ」を幸せにしてやってくださいよ(「新劇場版は綾波ルートなんだろうね」とは友人談)。
上の太字を書きたいためのネタバレパートでした。旧作やってた頃はレイ好きだったんですが、転向派の方が何かと必死なのはどの世界でも変わらないようでw
